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タトゥーの予約金の相場と決め方、振込やPayPayで受け取ったときの記録まで

金曜の夜、半日枠の相談が2件届き、どちらのお客様も予約金はいくら払えばいいのかを聞いてきます。決めてあれば一行で返せる質問です。決めていなければ、相談のたびに金額を考え、送る文面も毎回変わります。

スマートフォンを持つ手。画面には支払いページを思わせる色のブロックが並び、背景にタトゥーチェアと作業用のライトがある

予約金が受け持つもの

予約金は、その日その時間をほかのお客様に回さないための代金です。下絵を先に描く店なら、描く時間への保証にもなります。施術料金の一部を前払いしてもらう形なので、当日の料金からは差し引きます。どれを重く見るかで、決め方が変わってきます。

呼び方は店によって違い、「内金」「前金」「デポジット」もほぼ同じ意味で使われています。店の中ではどれかひとつに決め、案内文でもその言葉だけを使えば、お客様を迷わせずに済みます。この記事では「予約金」で通します。

タトゥー予約金の相場について、わかっていること

業界全体の予約金の相場をまとめた統計は、調べた範囲では見つかりませんでした。公開されている例では、大阪と東京で営業するあるスタジオが料金ページで内金を10,500円(税込)としています(2026年10月時点)。内金は当日の料金から差し引き、キャンセルの場合は返金しない決まりです。同じ店の施術料金は最低1時間15,000円からで、別に消耗品費が4,000円(税別)かかります。

一軒の数字は参考になっても、そのまま自分の店に当てはまるとは限りません。決め方は2つあります。

固定額にする

金額がひとつなので、案内もやり取りも短く済みます。料金の安いワンポイントやフラッシュ向き。大きな作品に同じ額を当てはめると、予約金が料金に占める割合はどんどん小さくなります。

料金の割合にする

半日や1日の枠、料金の幅が大きいデザインに向きます。料金が決まってから予約金が決まるので、見積もりを出す前には金額を伝えられません。何回かに分けて彫る大きな作品では、1回目に受け取った予約金を最終回の料金に充当するのか、毎回受け取るのかも決めておきます。

施術の大きさ別の決め方(金額はすべて説明のための算例で、相場ではありません)
施術決め方の例予約金の例
ワンポイント・フラッシュ(料金20,000円)固定額5,000円
半日・約4時間(料金60,000円)料金の25%15,000円
1日・約7時間(料金110,000円)料金の25%27,500円
全4回の大きな作品(1回60,000円)1回目に固定額を受け取り、最終回に充当20,000円

金額を考えるときは、その予約が飛んだら何を失うかを書き出してみます。埋まらなかった枠の時間、描いた下絵、断ったほかの相談。予約金で全部を取り戻す必要はありません。それでも、来なかったときに手元に残る額として納得できるかどうかは、決めるときの目安になります。

日本のお客様の払い方ごとの注意点

日本で予約金を受け取る方法は、銀行振込とPayPayなどのスマホ決済、カード、店頭での現金に大きく分かれます。OpenInk Studioでオンラインで受け取れるのはこのうちカードだけです。ほかの方法で受け取った分は、予約に記録として残します。

銀行振込

入金を確かめるには、ネットバンキングや通帳を開き、振込名義とお客様の名前を一件ずつ照らし合わせます。家族の名義で振り込まれたり、カタカナの表記がずれていたりすると、誰の予約金なのかを確かめるやり取りがひとつ増えます。振込手数料をどちらが持つかも、案内に書いておきましょう。

PayPay

「タトゥー paypay」で検索すると、PayPayで払える店を地域名や店名と一緒に探す言葉が並びます。PayPayで払いたいお客様は確かにいます。ただ、Stripe の PayPay は、プラットフォームを通じて事業者ごとの Stripe アカウントに入金する仕組み(Stripe Connect)に対応していません(Stripe のドキュメント)。OpenInk Studioはこの仕組みでご自身の Stripe アカウントにお金を入れているため、PayPay の予約金はオンラインでは受け取れません。コンビニ払い、後払い、分割払いも使えません。

カード

OpenInk Studioの予約リンクでは、お客様がカードで予約金を払います。Apple Pay や Google Pay、Link も使えます。日本は、OpenInk Studioで予約金をオンラインで受け取れる33の国と地域のひとつ。振込のように名義を照らし合わせる手間はなく、支払いが済んだ時点で予約が確定します。

手に持ったスマートフォンに予約ページが表示され、候補の日時が2つ、円建ての予約金、サービス料の行、支払いボタンが並んでいる

振込やPayPayで受け取った予約金を記録する

オンラインで受け取れない予約金は、予約の中に記録として残します。手順は次のとおりです。

  1. 「予約金なし」の予約リンクを送り、お客様に日時を選んでもらう。選んだ時点で予約が確定します。
  2. 振込先やPayPayの送り先と、支払いの期限をお客様に伝え、入金を確かめる。
  3. 予約の詳細で「対面での受け取りを記録」を押し、受け取った金額を入れて「記録する」を押す。
OpenInk Studioの予約詳細で開いた「対面での受け取りを記録」の画面。受け取った金額の入力欄がある

ボタンの名前は「対面」ですが、振込やPayPayで先に受け取った予約金もここに記録してかまいません。記録にサービス料はかからず、有料プランなら「収入」のページで予約金や残金と分けて集計されます。当日に現金で受け取った残金も、同じボタンから記録します。

気をつけたいのは、予約金なしのリンクではお客様が日時を選んだ時点で枠が埋まることです。期限までに入金がなければ、予約を取り消して枠を空けます。なお「予約金なし」のリンクは有料プランとトライアル中の機能で、無料プランでは、一度 OpenInk で予約金を払ったことのあるお客様にしか送れません。

返金と充当のルールは、支払いの前に見せる

キャンセルのときに予約金をどれだけ返すかは金額と一緒に決め、支払いの前にお客様に見せます。そのまま使える規定の文例は予約金の受け取りページに、連絡なしで来なかったときの対応は無断キャンセル対策のページに載せています。下絵を先に描く店は、下絵の送り方とパクリ対策も読んでおくと、修正の回数と予約金のルールを一緒に決められます。

スタジオでアーティストと取り分を分けているなら、返さなかった予約金を誰の売上にするかも決めておきます。予約金と返金を含めた月末の計算は、ゲストワークと歩合の精算で算例つきで書きました。

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