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タトゥーのゲストワークと歩合の決め方、月末の精算まで
来月、大阪のタトゥーアーティスト(彫り師)が1週間のゲストワークで、空いている席に入ります。席を貸す話はまとまっていても、お金の流れまでは決まっていません。予約を店のページで受けるか本人のInstagramで受けるかで、予約金が入る口座も変わります。ここを決めないまま初日を迎えると、月末の精算で数字が合わなくなります。

スタジオとアーティストの組み方は4通り
呼び方は店によって少しずつ違いますが、お金の流れで分けると次の4つに収まります。ゲストワークは期間を区切った働き方なので、お金の分け方は歩合か場所代のどちらかで決めることになります。
| 組み方 | お客様の支払いを受ける側 | 店が出すもの | アーティストが出すもの |
|---|---|---|---|
| 雇用(給料) | 店 | 席、道具、材料、集客、給料 | 施術の時間と技術 |
| 歩合 | 店が受け、取り分を引いてアーティストに払う | 席、衛生用品、予約の窓口 | 技術。材料は取り決めしだい |
| 場所代(席貸し・間借り) | アーティスト本人 | 席と設備 | 場所代、材料、集客 |
| ゲストワーク | 店か、ゲスト本人か、取り決めしだい | 期間中の席と設備 | 期間中の施術と、自分のフォロワーへの告知 |
組み方を決めるときは、取り分の数字と一緒に、毎月どんな明細を渡すかまで話しておきます。自分の売上と差し引かれた額が明細でわかれば、フリーランスのアーティストも確定申告の準備を進めやすくなります。
取り分は、店が出しているものから逆算する
歩合の割合について、出どころを確かめられる統計は見つかりませんでした。数字を先に置くより、店が何を負担しているかを並べたほうが話は早く進みます。
- 家賃と光熱費
- ベッドや椅子、ライト、消毒の設備
- インク、針、グローブなどの消耗品
- Instagramや公開ページからの集客と、問い合わせや予約の窓口
- 受付や会計にかかる人の時間
ゲストが自分のフォロワーを連れてきて材料も持ち込むなら、店が出すのは席と設備だけです。その場合は割合にせず、1日あたりや1週間あたりの場所代にする方法もあります。逆に、店のアカウント経由の予約で1週間が埋まるなら、店の取り分が大きくなっても不思議ではありません。
何に対して割合を掛けるかを決める
割合が決まっても、掛ける元の金額がずれていると、月末に店とアーティストの数字が合いません。先に決めておくのは次の点です。
- 表示した料金に掛けるのか、実際に受け取った額に掛けるのか。友人だからと値引きした分を誰が持つかも、ここで決まります。
- 予約金、残金、店頭で受け取った現金や振込を、すべて含めるか。
- 返金した分を差し引くか。キャンセルで返さなかった予約金を、誰の売上にするか。
- 材料費を先に引くか、取り分の中に含めて考えるか。
OpenInk Studioの取り分は、入金から返金を引いた額に対して計算します。材料費は差し引きません。材料費を別に精算する店は、その分を取り分の割合に織り込むか、別の明細で精算してください。予約金の額や返金の決め方はタトゥー予約金の相場と決め方に書いています。

「収入」のページの「アーティスト別」で「取り分を設定」を押し、0〜100の整数で割合を入れます。空欄なら取り分なしの扱いです。各アーティストの行には「スタジオ取り分」と「アーティストへの支払い」が表示されます。

月末は「エクスポート」から「アーティスト精算」を選び、CSVをダウンロードします。月ごと、アーティストごとに1行で、売上とスタジオの取り分、支払額が並びます。スタジオ名義の予約では、予約金も残金もスタジオの Stripe アカウントに入ります。取り分を引いた額をアーティストに振り込むのはスタジオで、その振込は OpenInk Studioの外で行います。税金の計算や材料費の差し引きも OpenInk Studioでは行わないので、CSVを経理や振込の作業に回して使います。
1か月の精算を数字で確かめる
常駐のアーティストAと、1週間だけ入ったゲストのBで計算してみます。割合は計算の流れを見せるための仮の数字です。
| 項目 | A(常駐・歩合) | B(1週間のゲスト) |
|---|---|---|
| 予約金 | 60,000円 | 30,000円 |
| 残金 | 340,000円 | 120,000円 |
| 対面での受け取り(現金・振込) | 100,000円 | 30,000円 |
| 返金(差し引く額) | 10,000円 | 0円 |
| 計算の元になる額 | 490,000円 | 180,000円 |
| スタジオの取り分 | 40%で196,000円 | 30%で54,000円 |
| アーティストへの支払い | 294,000円 | 126,000円 |
Aの返金10,000円は、キャンセルで予約金を返した分です。返したお金は元の額から引くので、店とアーティストが取り分の割合に応じて負担する形になります。支払日は「月末締め翌月10日払い」のように決めておき、精算のCSVを明細として渡します。
タトゥーのゲストワークを受け入れる前に決めること
ゲストワークの募集を出す段階で次の項目を書面にしておけば、初日に話がずれません。
- 期間、使う席、営業時間
- 予約を受ける窓口。店のページと予約リンクか、ゲスト本人のリンクか
- 予約金が入る口座
- 歩合か場所代か、その割合や金額
- インク、針、衛生用品をどちらが用意するか
- キャンセルや無断キャンセルで残った予約金の扱い
- 店のアカウントに作品の写真を載せるか
- 精算の締め日、支払日、支払い方法
店の予約リンクで受けた予約金は、店が連携した Stripe アカウントに入り、店の「収入」に載ります。ゲスト本人が自分の OpenInk Studioのリンクで受けた分は本人の Stripe アカウントに入り、店の「収入」には出てきません。その場合、店の取り分は別に請求することになるので、窓口をどちらにするかは最初に決めておきます。席の数と料金はStudio Pro の料金ページで、チームでの使い方はタトゥースタジオ管理ソフトの紹介ページで確認できます。
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